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【ご報告】平成27年11月20日(金)KGIフォーラム設立記念・対話型講演会「けいはんな丘陵からグリーンイノベーションの風を!」を開催しました

2016/01/10 20:46 に KGI事務局 が投稿   [ 2016/01/17 21:10 に更新しました ]

1120日(金)午後130分から、国際高等研究所のレクチャーホールに、70名を超える参加者を得、『KGIフォーラム設立記念・対話型講演会「けいはんな丘陵からグリーンイノベーションの風を」』が、「“もう一つの文明”を構想する人々と語る日本の未来」をメインテーマに開催されました。その概要をご報告します。

⽇時: 平成27年11⽉20⽇(⾦) 13:30〜17:30 
場所:公益財団法人国際高等研 究所 レクチャーホール


※当日のプログラムはこちらをご覧ください。


「自然信仰と共同社会」をテーマに、内山節先生がご講演

主催者を代表して、けいはんなグリーンイノベーションフォーラム(KGIフォーラム)代表代行の池内了先生から、講演会の開催趣旨に触れながら開会の挨拶。続いて、第Ⅰ部のゲスト講演では、哲学者の内山節先生から「自然信仰と共同社会」をテーマに、氏の居住されている群馬県上野村での生活の様子を紹介しながらの、これからの社会の在り方についての示唆に富んだ講演でした。

 


現代社会を超えるには、最新の科学技術の活用による「伝統回帰」が不可欠。

それは、ローカルな視点によってこそ可能

 今、必要なのは、伝統回帰。単純な伝統回帰ではなく、最新の科学技術を活用した伝統回帰こそが重要であるとして、伝統と先端との結合による新しい社会の構築を提起されました。  

特に、世界は、政治、経済、社会、科学、技術、宗教、文化等が一体不可分のものとして存在しているのであり、経済至上主義、科学至上主義的発想が、世界に破壊的作用を及ぼすことを指摘。明治維新以来の日本の近代化の過程がそのことを如実に物語っているとして、それを超えるためには、ローカルな視点からの取組が不可欠であることを強調されました。



「豊かな社会」の実現は、先ず、労働から。決して経済からではない。

    対話講演では、池内了先生との対談の形で話が進み、群馬県上野村の歴史にも触れながら、高い共同意識に支えられて、森林資源を基礎とした自立度の高い生活スタイルが実現していることの紹介がありました。こうした点は、バイマスによるエネルギー自給のほか、広葉樹を活用した木工芸の振興、椎茸栽培等の地域ぐるみの労働の系によく現われており、儲け話の前に、働きの場が、経済的価値の前に、労働の意義が強く認識され、自治体、農業協同組合、森林組合、漁業協同組合等を拠点とする村民の労働連携の下で、豊かな「共同社会」が実現されている旨紹介されました。  また、会場からも、伝統回帰と近代科学との関係、更に人口問題との関係などについて質問があり、活発な意見交換が行われました。地球大の事を考えることも重要であるが、未来を見据えながら、庭先の事を考えて地道に良いと信じるところを実践することにこそ、次代を拓く道があると主張されました。


  「小さな博物館」を地域再生の核に。木質バイオマスの高度利用で、地域資源の利用促進を。

第Ⅱ部のセミナー開催紹介では、事務局から、「地域資源ナレッジマネジメント研究会」に関わるテーマとして「ICTで繋ぐ「小さな博物館」(ミュージアム)を核とした地域資源ナレッジマネジメントによる地域再生パイロットモデル事業」の概要について、「相楽木綿伝承館」、「江戸のあかり」、「たかっちゃんの紙芝居」などの「小さな博物館」に関する映像紹介を交えて説明がありました。また、「バイオマス高度利用研究会」に関わるテーマとして「CO2膜分離による木質バイオガスの高エネルギー化技術開発」の概要について説明があり、地域の竹資源等の有効利用への道を拓く取組として注目を集めました。



 “もう一つの文明”への探索の取組を「森のねんどの物語」として造形化、思考実験を重ねて現実社会に。

引き続いて、当日の講演会、また、セミナーの開催紹介を踏まえて、それらの内容をどの様に現実社会・地域に結び付けていくのかの観点から、KGIフォーラム活動の今後の展開構想に関して説明がありました。①“もう一つの文明”を探究する「講演会」と、②そのコンセプトを造形化した「ジオラマ」と、③そうした取組を現実社会で実践するための「研究会」の展開、その3層構造の下に、今後、事業を展開することが提起され、その糸口として、「森のねんどの物語」によるジオラマ制作によるシンボリックなウエルカムボードの制作を、来年6月にけいはんな学研都市で開催される「エコシティEXPO」に向けて検討する旨の表明がありました。



地域づくりのおける「森のねんどの物語」の可能性、「小さな博物館」の可能性

最期に、会場をコミュニティホールに移し、千田二郎副代表の音頭で、午後430分から530分頃まで、交流・懇談会が行われました。そこでは、「森のねんどの物語」によって制作されたジオラマ模型が展示され、その製作者である人形作家の岡本道康氏の説明を聞きながら、また、「小さな博物館」の動画映像を鑑賞しながら、まちづくりへの応用可能性について意見が交わされ、大いに盛り上がりました。次なる展開に思いを馳せながら、予定時間を大きく超えて交流・懇談に花が咲きました。


 
 
 
池内 了 氏
 内山 節 氏
 岡本 通康 氏
 
 
 
 三宅 諭 氏
 澤村 健一 氏
 千田 二郎 氏
 
 
 



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